トゥールビヨン有りか、無しか。

ユリスナルダン エグゼクティブスケルトン

ユリスナルダン 3713-260-3/03  エグゼクティブ コレクション スケルトンX

ユリナルダン2019年の新作に、魅力的なモデルが登場しました。

ユリスナルダン 3713-260-3/03  エグゼクティブ コレクション スケルトンX
ユリスナルダン 3713-260-3/03  エグゼクティブ コレクション スケルトンX

メーカー希望小売価格:2,181,600円(税込)
販売価格:1,745,280 円(税込)

ユリスナルダン、2019年度のテーマは「X」です。

文字盤をそぎ落とし、「X」を象ったブリッジでアクセントをつけたダイナミックなデザインが特徴。

スケルトン時計は、内部も披露するため、ムーブメントのパーツもすべてきれいに仕上げる必要があり、労力・コストがかかります。

それが価格に反映するため、高額になるのですが、名門ユリスダンのスケルトンウォッチとしては、価格がかなり抑えられており、ハイコストパフォーマンスと言えます。

ユリスナルダン 1713-139/43  エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン

そして、このモデルは2016年発表の、トゥールビヨン付きモデル、「エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン」と同シリーズになり、外観もよく似ています。

ユリスナルダン 1713-139/43  エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン
2016年発表 ユリスナルダン 1713-139/43  エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン

メーカー希望小売価格:4,752,000円(税込)
販売価格:3,799,440 円(税込)

当然のことながら、先述のモデルとは価格差がありますが、トゥールビヨン搭載、そしてスケルトン仕様で、この価格帯。

1,000万円近くの時計に見えます。リーズナブルを超えて驚きの価格です。

機械式時計の最高峰であるトゥールビヨンを手にするチャンスでもありますが、コレクターの皆さまにとっては悩ましいのではないでしょうか。

スペック比較

3713-260-3/03  エグゼクティブ コレクション スケルトンX
ケース径42mm、チタンケース、ブルーPVDベゼル、5気圧(50m)防水、約72時間(3日間)パワーリザーブ、キャリバーUN-371、毎時21600振動、Dバックル。

1713-139/43  エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン
ケース径45mm、チタンケース、ブルーセラミックベゼル、トゥールビヨン機構、3気圧(30m)防水、約170時間(1週間)パワーリザーブ、キャリバーUN-171、毎時18000振動、Dバックル。

まず、ケース径は。スケルトンXは馴染みやすいサイズ感でトゥールビヨン付きはビッグサイズ。

そして、ベゼルはよりキズの付きにくいセラミックを採用しているのがトゥールビヨン付き。

防水に関しては、5気圧・3気圧の違いはありますが、どちらも日常生活防水レベルなので、大きな違いはありません。

パワーリザーブは、3日と1週間では、かなり差があります。
ただ、3日でもロングパワーリザーブと言われ、かなり動いている感じがします。
これが、1週間ともなれば、週初めに巻くだけで、便利なのですが、手巻き時計のためぜんまいを1週間分フルに巻き上げるのは少し時間を要します。

それから、振動数。一般的に毎時28000振動からハイビートと言われ、理論的には、振動数が多いほど、精度は増すのですが、そもそもスイスの機械式時計は、そういった概念で製造されていないため、ゆっくりめ、ロービートであっても、それを楽しむべし、と技術者に公然と言われてしまう世界。

 

ただ、ここ10年ほどで、ムーブメントの一部、脱進機などに、潤滑油不要で磁気に強いシリコンを採用する、シリシウムテクノロジーの普及で、スイス時計業界も精度安定に力を注いでいます。

特にユリスナルダンでは、オイルフリーを目指して開発された、シリコンにダイヤモンドコーティングの施された、ダイヤモンドシルを採用しています。

一方、精度の面では最先端を行く日本のブランド、シチズンでは、潤滑油自体の性能を高める開発が行われています。

そもそも時計にオーバーホールが必要になるのは、潤滑油の劣化。
「AO-オイル」をはじめとする、シチズンによる画期的な潤滑油の開発により、10年、20年と性能を保つことが可能になりつつあります。

ムーブメント全体がオイルフリー、メンテナンスフリーになる夢のような時代が来るでしょうか。