時計を購入する目的
身に着けたい、しかも資産価値もあればなおよい、多くの方がそう思いますよね。
「昔お宅で買った時計をずっと使ってたけど、最近入用ができて売ったよ。でも、買った価格より高く売れたよ。」
そんな言葉をかけていただくと、うれしい反面、寂しい気持ちにもなります。
スイス時計の価格は、人件費や原材料の高騰などが要因となり、20年前の価格と比較しますと、概ね平均50%~100%上がっていると言われています。
もちろん、その間には、円ユーロスイスフランの為替変動により、日本の定価が下落した時期もありました。
以前からロレックス等ごく一部のモデルにはありましたが、ここ数年のロイヤルオークの参入、中古であっても昔買った価格より高く売れるという現象には驚かされます。
さて、ここまで高騰した価格、この先の価格はどのように動くでしょうか。

着目点としては、この数年、時計においても世界一のビッグマーケットである中国の経済の伸びが鈍り、多くのブランドで価格帯を少し抑えたシリーズが発売されています。
同時に、今までのラインナップを大幅に見直し、モデルの入れ替えが行われています。
今まで手の届かなかったブランドが選択肢に加わったわけですから、消費者にとってはうれしいことです。
ときを刻む時計。
そろそろいい時計が欲しいなあと、ある程度の年齢になると、高級な時計を購入する方が多いと思います。
人生の節目ごとに、何かの記念に、ゆくゆくは子供に譲りたい、そんなお客様もいらっしゃいます。

最初の1本は、ロレックス、カルティエ、オメガなど、手ごろな価格帯で広く人気があり、多くの方が持っている時計を買い、その後、時計に興味を持ち、スイスの機械式時計の世界を知り、深くはまっていく方が多いようです。

また、コレクターの方には、世界の三大時計メーカーのような高額時計ばかりではなく、ボーム&メルシエ、ベル&ロス、エポス、などデイリーウォッチとして機能やデザインを幅広く楽しむ方もいらっしゃいます。

特に男性はファッションのみではなく、稀少な限定モデルは使用せずに飾っておく、という方もいらっしゃいます。
最近はファストファッションの登場で身に着けるものは安く買えるようになりましたが、高級な服を着ていなくても、奥深い伝統を感じる良い時計を見に着けると心が豊かになり、背筋が伸びる気がしますよね。
スイス時計にはそんな魅力があります。
ロイヤルオークってどうして定価より高いの?【その1】 ロイヤルオークってどうして定価より高いの?【その2】